撮った写真をオリジナル素材に。「Adobe Capture CC」で手描きイラストも簡単ベクター化

デザイン部
2019年6月15日

 

PhotoshopやIllustrator、InDesignなどのグラフィックソフトでお馴染みのアドビ社から、iPhone・iPad・Android端末用の無料モバイルアプリがリリースされているのはご存知でしょうか?

映像・画像・イラストなどいろいろなカテゴリのアプリがあるのですが、これらはCreative Cloudを介すことでデスクトップアプリと連携が可能です。

今回は数種類あるモバイルアプリの中から、「Adobe Capture CC」をご紹介します。

Adobe Capture CCとは

端末のカメラで撮影した写真をベクターデータに変換するアプリですデザインする際の素材を作成するのに便利です。

PhotoshopやIllustratorと同期しているので、モバイル上で素材を集め、デスクトップでライブラリから編集して仕上げる事ができます。(ライブラリに保存するには、Creative Cloudアカウントにログインする必要があります。)

Adobe Captureのメニューには

マテリアル
文字
シェイプ
カラー
LOOK
パターン
ブラシ

がありますが、ここではIllustratorやPhotoshopをメインに使う方に便利な、シェイプ・パターン・ブラシ・文字の機能をご紹介します。

Adobe Capture Adobeサイト

シェイプ

手描きのイラストや文字をベクター化したり、写真をイラスト風にすることができます。

Adobe Captureを起動し、ベクター化したいものをカメラで撮影します。スライダーを動かすとコントラストの調整ができます。

保存すると、Illustrator CCの「ライブラリ」にリアルタイムで追加され、アートボードにドラッグすればシェイプとして編集できます。

簡単な手描きイラストをシェイプしてIllustratorで仕上げてみました。

パターン/ブラシ

パターンやブラシ素材を簡単に作成することができます。

ブラシやパターンにしたい素材をカメラで撮影してアプリのツールで調整します。ライブラリに保存すれば、PhotoshopやIllustratorで利用できます。

文字

カメラで文字を撮影すると、テキストを分析してAdobe Fonts(Typekit)の中から近いフォントを探してくれる機能です。

外出先で気になる文字デザインを見かけて、似たフォントを知りたい時に便利です。

残念ながら日本語のフォントには対応していません。

その他のモバイルアプリ

Illustrator Draw・Photoshop Sketch

 

ベクター形式のイラストが簡単に描けるIllustrator Drawと手描き感覚の描画ツールで絵を描けるPhotoshop Sketch。

どちらもiPhoneやiPad用のお絵かきアプリです。

Comp

ワイヤーフレームやカンプなどを簡単に作成することができるアプリです。簡単なジェスチャーで画像やテキストなどを配置することができ、イメージしたものをすばやくカタチにできます。

他にもデザインに関連したアプリがありますので、アドビのサイトでチェックしてみて下さい。

Adobe Creative Cloud モバイルアプリ

まとめ

このように「Adobe Capture CC」は気軽に直感的にオリジナル素材を作成することができます。いつでもどこでもアイデアを直接データ化できますので、CCを使っているデザイナーさんは是非利用してみて下さい。